社員の得意な部分を組合せる組織論

あなたが組織において見たい映像はこの写真のようなものではないでしょうか。組織とは機能の組合せだけでなく個性の組合せで出来ています。機能とはスキルと専門性という客観的な評価が可能な部分です。ただし、スキルの中でもマネジメントスキルは客観的評価と主観的評価が入り混じる部分。個性にかかわる部分については多分に主観的要素が含まれてきます。
主観とはあなた自身です。あなたが機動力と決断力を重要視し、それに長けた人物の場合、周りの人々は遅くて細かなところばかりにこだわっていると評価してしまいます。一方で、あなたが情報分析に強く、成功に向けてしっかり準備をすることに長けた人物の場合、周りの人々は準備不足のまま動いているように見え、決断が乱暴に見えます。
この見え方の違いを、他人の評価にまで持ち込んでしまう理由は単純。あなたが『私が最も正しい。』という人や組織を動かす上でもっともマイナスに働く信念を無意識で働かせていることに他ならないのです。

・ 私の部下は動きが遅い。
・ 私の部下は昇進したいという意欲がない。
・ 私の部下は発言は多いが地に足がついていない。
・ 私の部下は挑戦することを避ける。
・ 私の部下はネガティブだ。

これが本当にそうなのか正しく理解すれば、今あなたの周りにいる人材が輝いて見えるかもしれません。

組織の成功確率とモチベーションを最強にする
現在のように複雑かつ動きの速さを要求される時代では、一つの組織の中に複数の役割が存在します。ラグビーのチームでは15人のメンバーそれぞれに決められたポジションがあり役割があります。そのメンバー同士に"アイツは小さい"や"アイツは動きが遅い"などという意識はありません。それぞれがそれぞれに役割にあった特性を持っていることを尊重しているからこそ、最適な作戦を作り効果的にトライを得ることができています。椅子に腰かけてPCとスマホを使う形で仕事をする多くの企業では、特性の見極めがおろそかになりがちです。逆にいえばこの部分に注目して組織やプロジェクトチームを構築すれば、チャレンジを恐れず成功確率も高くモチベーションをおのずと維持できる組織構成が可能になります。

MADOKAができること
MADOKAでは認知科学の領域を活かし、それぞれの社員の特性と長所、仕事をしていて心地良いことを見える化する作業を通じて既存の人材から最大の効果を得る組織づくりをお手伝いします。(メタプログラム組織メソッド*) 一回の研修で達成されることもありますし、個別のコーチングのほうが有効なケースもあります。いずれの場合も、各企業の現在の状況や文化を尊重し最適な方法をコーディネート致します。
*メタプログラム組織メソッド:一般社団法人エグゼクティブコーチング協会が提唱する"メタプログラム"をもとに構成しています。